ゲームに囲まれたい生活

自分の趣味、特にゲームをを押し出していくブログです。

「時間の行方を追え」ーIn Time

「時間の行方を追え」「時が町を離れた」「時間があるのになぜ走る?」

「私はタイムキーパーのレオンだ。」「(身代金に対して)1000年か…。」

などなどすごいワードがバンバン字幕上に登場する「In Time」を今回は紹介したいと思います。

 

 

 のっけから私が衝撃を受けてしょうがなかったセリフを並べてしまったのですが、語感のセンスがすごく刺さったんですよ・・・。中二病的に思われるかもしれませんが、話の雰囲気と剥離している言い回しでは全然なくて、むしろすごいかっこよく感じさせられるんですよ。違和感なく受け入れさせる構成力すごいなぁと素直に感じましたね・・・。

 

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 内容を語らずに好きな部分を語ってしまい申し訳ないのですが、今回好きな俳優さんが二人も出ているので、ちょいと舞い上がってしまいました。

この作品は時間=命=金となった世界で、偶然にも100年の時を得た青年の、義賊としてのSFアクションです。人は生まれながらに腕に時間が刻まれ、25歳を迎えた途端、体の成長が一切止まる。そして腕に刻まれた時間が動き出し、その時間が寿命となる。それはまた同時に通貨でもあるので、自分の命を減らして物を買うという行為が必然となる。

スラム街などの貧民層では一週間もあれば盗まれるのに対して、富裕層では一人の人間が100年以上持つこともざらである。また富裕層が経営しているであろうバスが日をまたぐだけで料金が倍になったり、銀行の融資の利率が「今日は」30%などと言っているように富裕層からの貧民層への搾取もだいぶ根深いようである。

 

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 僕がこの作品で一番感心したのが、時間=命=金をギミック、演出としてうまく使っていたことと、設定、世界観構築の巧さです。

一つ目を例で言うと、物価が突然上がることが頻繁に起こる → ローンを払い終えた上でバスに乗ろうとするも一時間が二時間の料金に・・・ → 結果として一時間半しか残されていなかったため、主人公のもとに走るが間に合わず・・・といった形だ。

ここで重要なのがタイムリミットが示されている点だ。視覚的に命の期限が示されているので、命の間際にあえて見せないことによって、こちらの焦燥を煽ってくる。(流れから展開が分かってしまう人には、効果が薄いかもしれませんが・・・。)

僕としては最終盤、彼がすべてを忘れる程夢中で、まさに命を懸けていたんだなということが、これでもかと、わかるあのシーンがとても好きでたまらんです・・・。

二つ目で言うと、実年齢を問わず25歳付近の見た目以下の人しか画面上に出てこないことや時間に余裕のない貧困層は走るが、そのせいで富裕層の区域では走るだけで目を付けられること、更には貧民層は腕の時間を確認しやすいようにジッパー付きのジャケットや腕をまくりやすい服装をしているなど細かい点やセリフに対する気遣いが成されていることです。また、時間内で時間=命=金による価値観の変動によってどんなことが起こったのかを示すために細かいセリフにも、それらが示唆されている部分があるので作りこみがやべえですよ。

 そして何よりも僕が本作で推したいのはマット・ボマーキリアン・マーフィーが出演していることである・・・!キリアンは前の記事ダークナイトのおりにも語ったと思いますが、マットはドラマの「ホワイトカラー」で知った後、めっちゃかっけえと思って以来推している人なんですよ・・・。

その二人が序盤のキーマンと最大の敵として立ちはだかるというキャスティングが僕を殺しに来ている作品なわけでですね、もうこれだけで価値のある作品なわけですよ。もう本当にこれだけで他人にお勧めしたかった訳ですよ・・・。というわけで一度でいいので見てください!彼らのかっこよさ伝わると思うので・・・。

 

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予想を崩された驚きという観点はないものの、時間=命=金の価値をすごく論じることが出来る、非常にまとまった作品です。伏線を丁寧に張り、回収するお手本のような作品ですね。終盤に個人的にそう来たかとなる展開がある一方、展開が予想できる人も多いとは思います。しかしながら、マット・ボマー、そしてキリアン・マーフィーなど演者が非常に、非常に素晴らしい作品なので一度見ていただくことをお薦めさせていただきます・・・!

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