お久しぶりです。
いろいろやりたいことがありまして…はい…。
今回は大分、久方ぶりにゲームの感想、思い出話の記事になります。
タイトルからわかる通り、ストライダー飛竜1&2について語りたいなと思います。
このブログを見る方の大半はご存じのタイトルだとは思いますが、CAPCOMから送り出されたアーケードでの横スクロールアクションの名作ですね。
1989年頃から稼働していた無印ストライダー飛竜、1999年から稼働していたストライダー飛竜2、そして2014年に設定を受け継ぎながらリビルドされたストライダー飛竜(2014年版)が存在し、今回紹介するのはアーケードにて稼働していた二作品を家庭用ゲーム機用に移植したストライダー飛竜1&2になります。
初代のストライダー飛竜はメガドライブやPCエンジンでの移植がなされていたのですが、2は2000年に本作がPSに移植されるまで家庭用ゲーム機では遊ぶことはできませんでした。
アーケードの筐体版には残念ながら触れられる世代じゃなかったので、そちらのほうではプレイしたことはなかったのですが、CAPCOMの中でもクロスオーバー作品での露出が多かったのでそこから飛竜のキャラクター性に惹かれてPSアーカイブまで行きつきました。実際に本編はやったことはなくても、知ってはいるという人が多い作品だと思います。(自分と同じか下の世代だと特に…。)
大体CAPCOMが他社とクロスオーバーするときには参加している印象です。
もとがアーケードゲームなのでボリューム自体は2つ足してもアーケードアクションの一般的な長さ、おおよそ5+6ステージ(2に追加された隠しステージ含め)で家庭用ゲームのアクションのボリュームと比べると仕方のないことですが少ないんですね。(アーケードでステージ数多くてもお金がものすごい勢いで溶けるので当たり前ですが…。)
しかしながらそのボリュームの中でも初代の尖った個性、独特の雰囲気や2の飛竜のキャラクター性など、作品の魅力という部分はきれいにおさえられているのが名作といわれる所以じゃないかなと思います。
そんなわけでそれぞれの特徴について個人的な感想を交えながら個別に語っていきたいと思います。
ストライダー飛竜シリーズのストーリーは、どの作品も結構な数の共通点が存在します。2014年版はもちろんのこと2も最初は初代のリメイクの予定だった名残ですね。
しかしながらグランドマスター、戦艦バルログ、東風三姉妹などで共通する要素が多いながらも感じるものは全く違うものになっています。
初代はストーリーとしては忍びの流れをくむ組織、ストライダーズに所属する飛竜が組織からの指令で世界を支配する冥王グランドマスターを抹殺するために世界中を駆けるというのが大まかな流れになります。
そんな初代の特色を上げるとすれば、やはり世界観、そしてシチュエーションの演出だと思います。グライダーで滑空してやってくるところから始まり、エンディングで宇宙からグライダーに乗って帰還したりだとか、世界各地の多種多様な数々の敵を単身で乗り込んで壊滅させていくところがステージ、BGM、ボス、ギミックの多彩さで表現されているところだったり、セリフが出たりするのはステージの間のちょっとだけで非常に少ないのですがそういった要所要所の演出のうまさで状況が伝わってくるところがこういったアクションゲームでは珍しいなと思ったし、単純にすごいなと思いましたね。
そしてその世界観がかなりクセが強いです。
最初は普通に都市の敵を殲滅しながら進んでゆくのですが、その道中で突然プロレスラーが出てきます。それだけではなくボス戦ではムカデ人間みたく議会の人間が集結して龍型のメカになって襲い掛かってくるというステージ1からかなりとばした展開を見せてくれます。その後にもゴリラ型の中ボス、メカポンやアマゾンの奥地でアマゾネスや恐竜に遭遇するなどかなり独特ですね。
それでいてどこか愛嬌のあるメカの敵も出てきたりするのでかなりカオスです。
しかし、しっかりとストーリーに沿った配敵なので世界観がバラバラになることはなく、むしろ敵のバリエーションの豊富さだけでも見ていて楽しいですね。
それらの独特な魅力を持っているんですけど、それらの演出を活かしてかっこいい飛竜を見るのはなかなか難しいというのが唯一の欠点ですかね。うまい人がやればギミックを活かして特A級ストライダーな飛竜になれるんですけど、いかんせん空中での制動がきかないので華麗なプレイで爽快感抜群のプレイをするのはちょっと難しいかなと思います。
そんなわけで僕自身は初代の飛竜は演出や世界観に大きな魅力を感じていて、特に世界観は今、出ている様々な作品を見ても同じ雰囲気の作品はないのでそれを味わうためだけのためにプレイしてもそれだけで価値があるなと感じましたね。
次に2の紹介なんですけれども、前作より飛竜自身のかっこよさに焦点をあてたゲームですね。あらすじとしては飛竜の所属するストライダーズが同じストライダーである飛燕の裏切りによって壊滅し、一人残された飛竜はストライダーズ最後の任務、世界を裏から牛耳る冥王グランドマスターの暗殺を遂行するというのが流れですね。
一応、前作の続編ではあるものの、ほのめかされる程度のつながりなのでそこまで濃いつながりではないです。(初代から2000年後であれば当たり前ですが・・・)
前作との違いは操作面の追加(二段ジャンプ、乱れ切り、ブーストなど)だったり、飛竜と同格の特A級ストライダー飛燕の追加が主なものになります。一応、ストーリー部分も似通ってはいますがステージなどは一新されているので新鮮な気持ちでプレイすることが出来ます。さらに前作から現実時間で10年たったのでグラフィックもきれいになり奥行きが追加され表現されている場所が増えました。
本作は初代の演出の良さはちゃんと引き継がれているのですけども、それをより飛竜のかっこよさを引き立てる方向性にもっていった形ですね。
ストライダーズが壊滅して明確にグランドマスターに敵対してるのは飛竜一人ですし、そのグランドマスターはもう世界を支配してるしで最初から一人の戦いを強いられているんですね。そんな状況でも最後まで任務を放棄せずに遂行するのでもう惚れますよね。世界を敵に回しても任務を成し遂げるっていう、もうね、この字面だけでもかっこいいと思いません?そういったシチュエーションの演出が僕にはものすごく刺さりましたね。
それに加えて前作を思わせるような場面、演出も多々あるので初代を遊んでからプレイするとニヤリとできる場面も多く非常に楽しくなります。
また、ステージデモで戦った相手に投げる言葉がめっちゃキレのある鋭い言葉ばかりなので、それが2の飛竜を一番印象付けるものかもしれませんね。敵への言葉の返しに飛竜の魅力の結構な部分が詰まっていると思うのでここに関しては是非ともやって確かめてほしいですねぇ…。(初代の頃も印象に残るセリフは多かったのですが…)裏切った飛燕からの勧誘も一刀両断する、とことん任務に忠実なところが飛竜のプロ意識を感じさせていいですよね…。
まあ、あまりに辛辣なので飛竜と飛燕でどちらが主人公なのかわからないと言われることもしばしばあるのも納得です。(PS、アーカイブ版はクリア後の要素で飛燕モードがあるのでそれでプレイアブル化も可能です)
ぼく個人としては飛燕も好きなので飛燕が外部出演しないかなと思っている次第であります。出たのはナムカプくらいで後は飛竜の2Pカラー扱いだったと思うので多分グランドマスターや東風の方が外部出演多そうな気がするんですよね。今からでもストライダー飛竜流行らないかなぁ。
そんな飛竜2なんですけれども初代のファンからは不評な点もありまして飛竜のかっこよさに重点を置いたので前作のようなユニークさ、独特の世界観が薄くなってしまったという点ですね。一応、名残みたいなもの(マンモス、クラーケン、ネクロマンサーなど)もいるにはいるんですけど、やはり雰囲気に押し負けてしまうんです。そういった点で前作からアーケードの感覚では10年あったわけですから、そういう人がいるのもやむなしだなというのは両作やったうえで思いましたね。しかしながら個人的にはどっちの飛竜の方向性も好きなので一概にどっちがいいかは決めなくてもいいと思います。
むしろ今からやる人はどちらも好きになれる要素があるので後は個人の好みだと思います。
以上感想だったのですが最後にクリア後の追加要素について書いていきたいかなと思います。初代のクリア後にオプションでメモカにセーブした後、2を起動するとアーケード版にミッション00が出現します。また、2を飛竜でクリアすると飛燕モードが出現して更にそれをクリアすると飛竜でのブースト無限化が可能になります。どちらも飛燕の出番を増やしてくれるので是非ともやっていただきたい。
最後に締めるのですけれども個人の感想としては初代も2もいいものだということは間違いなく推せます。是非ともお暇であればPSアーカイブで配信中ですのでプレイしていない方はプレイしていただけたらなと思います。
次回は何になるかわかりませんがまたMTGのデッキ晒しになるかもしれないです。
それでは皆さんが健やかな日々を送られますようお祈り申し上げます。
また次回よろしくお願いします。